最終更新日:2009年8月27日

 画像掲載許可のこと 

 自分がウェブサイトを公開し、作品の写真を載せようと考えたその時について回った『著作権』のこと、私なりにいろいろと考えた上で今のようなスタイルでサイトの運営をしています。このページは、これから私と同じ趣味を持つ方々が、自分のウェブサイトやブログを始めようと思った時に参考になる所があれば良いなと思って作りました。少々きつい書き方をしている所があっても、私とは違う考えを持っている方を否定したり批判したりするつもりはないのだということを前提として読んでいただければと思います。

 ここに書いてあることは、あくまで私の考え(意見)です。これからサイトを作ろうと思っている方もそうでない方も、このページに書いてあることや聞きかじりや自分自身の考えだけで著作権を捉えてしまわず、まずは著作権関連のサイト等で著作権について良く調べてみていただきたいと思います。


☆手芸サイト運営において決して避けては通れない所☆

 手芸という趣味は、オリジナルデザインを手掛けているのでなければ「コピーする趣味」と言えると思います。本を見てその通りに作る、本に載っている型紙から何かを作る、本に載っている絵を写し取って何かを作る…等、よくよく考えると単に誰かが一度やったことを繰り返しているのだということに気付きます。クロスステッチなんかは特に、指定された色の糸で指定された場所を刺すことで、誰がやっても同じ絵ができあがる…複製を作る趣味であると言えます。

 私の趣味がコピーする趣味である以上、その写真を掲載するにあたって著作権からは逃れられないものと考えています。どんなに小さなものでも、誰かが何かを創り出したその時から『著作権』というものが存在していて、自分以外の人がデザインしたものはどんなに自分が時間を費やし頑張って作った作品であっても、自分だけのものではありません。お金を払ってデザインを得た(本や雑誌を買った)としても著作権が譲られたりなくなったりする訳ではないため、そのデザインを自分の自由にする権利はないのです。


☆何故許可を得ようと思ったのか☆

 何よりもまず、デザインを大切にしたいという気持ちからです。私には創造力がないため、そのデザインがなければ何も作ることはできません。デザインがあるからこそ、手作りを楽しめている。もし自分の画像の掲載したことがデザイナーの意図に反していたら…それを知らずに載せているというのは、好きだからこそ作って載せたいと思った身としては悲しすぎます。どういう掲載の仕方なら問題ないのか、そもそも掲載すること自体が良いのか悪いのか、それは著作権を所持する方(あるいは会社)に直接聞いてみなければ分かりません。だから私は、著作権者に許可を得ようと考えたのです。

 「許可」と言ってしまうと抵抗を感じる方もいるでしょうか。他にうまい言葉が見つからないので許可と書いていますが、私は必ずしも「許可」が必要とは考えていません。デザイナーの中にはウェブサイト上に利用条件を書き、それを守ってくれさえすれば良いとしている方もいます。だから私は、著作権者の意志が分からない場合にのみ、著作権者に確認を取ることにしています。

 ウェブサイトの運営はそれぞれのオーナーがポリシーと責任を持ってやれば良いことで、「絶対にこうしなければいけない」という決まりのようなものは多分ありません。どこにも何の了承も得ずに画像を掲載している方もたくさんいますし、コピーライト表示さえきちんとすれば許可を得なくても良いと言う方もいますが、それはあくまでその方の考えでしかありません。個人の楽しみで作ったウェブサイトだから平気!と思いたくなりますが、ウェブサイトとは全世界の不特定多数の方に見られる公的なもの(個人の楽しみの範囲を超えるもの)です。アクセス解析を付けてからは、単語が検索にかかったというだけでいろんな国の方が私のウェブサイトを見に来ていることが分かりました。世界中の誰からも見られるという状況にありながら、「著作権なんて知らなかった」「他の誰かがそんなの気にする必要がないって言っていた」では済まされないかもしれません。著作権関して自分が思うよりも厳しい目で見られても、著作権者の意図を確認済みであることが分かってもらえれば、安心して見てもらえますよね。


☆もし自分が著作権を持つ側だったら☆

 上にも書いた通り、私にはオリジナルを生み出すということは困難です。それでももし私がデザイナーだったら…と考えてみました。やっぱり、自分の生み出したものを作った人だけでなく、それを見た方にもそれが私のデザインだと知って欲しいなと思います。どんな人が自分のデザインを気に入って、どんな風に紹介してるのかも気になるだろうなと思います。あとは、紹介してくれてるサイトがエロエロだったりとかで、自分の作品の写真を置いて欲しくないと思うような所だったら嫌だな(>_<)とか、掲載された画像を見ただけで全く同じものができてしまうような載せ方はして欲しくないと思います。クロスステッチやハーダンガー刺繍などは特に、写真がそのままチャートになり得ますしね(^_^;)。

 やっぱり、頑張ったり苦労したりして生み出したものが、自分の意図とは違う形で使用されてしまうというのは、努力が無駄であったかのようで嫌なのではないでしょうか。デザインすることで収入を得ている場合、自分のデザインから得られるハズの利益が入って来なくなれば、当然生きていくために他の仕事をしなければならなくなります。そうなればデザインするような時間も気力も無くなってしまうでしょう。こうした悪循環で何も世に出回らなくなっていってしまえば、利用するしかできない側は何も楽しむことができなくなってしまいます。著作権を保護するということは、何より自分の好きなデザイナーさんを保護するということなのだと思います。利用はするけど尊重はしない、なんていうのではあまりにデザイナーさんに対して失礼なんじゃないかと思うのです。

 そうやって著作権を持つ側の身になって考えれば、掲載する際のマナーのようなものも自ずと見えてきます。問い合わせのメールに対し「許可する」とだけ返事があり、これといった条件が記載されていない場合でも、私は必ずデザイナーとデザインの名前を記載して、公式サイトがあればそこへリンクを張るようにしています。これは、ブログであっても忘れません。ブログだと簡単に画像のアップができてしまうので軽く考えてしまいがちですが、普通のサイトでもブログでも画像を掲載するという行為は同じだと思っています。


☆オリジナルとそうでないものについての考え☆

 オリジナルならば誰の許可も要らないワケですが、何がオリジナルで何がそうではないのか、線引きが難しい所です。本の通りに作る=オリジナルではない、というのは誰にでも分かりそうなものですが、その先はどうでしょう。私としては、色を変える、素材を変える、何かを付け足す、何かを省く、といった程度のアレンジではオリジナルとは言えないと思っています。何もない状態から何かを生み出す、ができればそれが一番いいのでしょうけれども、原型が分からない程に変わった物ならばオリジナルと言っても良いのではないでしょうか。

 ちなみに、誰もが容易に思い付くようなもの(オリジナリティがないもの)には著作権が発生しないと言われています。例えば、テグスの左右にビーズを3つずつ通して交差させて8の字編みする、刺繍糸を×の形に刺す、なんていうのはどんなに著作権を主張しても認められないようです。


 ここまでの話を簡潔にまとめてしまうと、
 1.自分が好きになったデザインを生み出してくれたデザイナーさんを大切にしたい。
 2.ウェブサイトを作ってそれを誰にでも見られるよう公開しているのだから、その内容には責任を持っていたい。
 3.悪いことなんじゃ…?と思うようなこと(人から思われるようなことも含む)はしたくない。
 …これだけのことなんです(^_^;)。


☆画像の掲載許可を得る方法☆

 私がこんな風にしているというだけですが、掲載許可を得る方法を簡単に書いておきます。キットや本(チャート)などをよく見て、どこに問い合わせをすべきか見当を付けます。たいていの場合、キットメーカーや出版社に問い合わせをしますが、デザイナーが自分のデザインスタジオから本やチャートを出している場合には、デザイナーへ問い合わせをします。雑誌など投稿作品が寄せられて成り立っているようなものの場合、出版社が著作権を保持していないこともあります。問い合わせた所が著作権を持っていなかった場合は、誰が著作権を保持しているのかということとその連絡先を尋ね、著作権者へ問い合わせします。

 メーカーや出版社やデザイナーがウェブサイトを運営していれば、問い合わせ用のメールアドレスが書いてあったりメールフォームのようなものがあったりします。ウェブサイトがない場合は、キットや本(チャート)に記載されてる住所宛に手紙を書くか、電話やFAXで問い合わせます。電話での問い合わせはお断りと書いてあることも多いし、交渉の内容が文章で残った方が良いと思うので、メールでのやりとりができない場合には手紙かFAXをお薦めします。

 問い合わせの内容は、挨拶と簡単な自己紹介の後で「友達に作品を見せたくてウェブサイトを作りました。作品の写真を載せても良いですか?」などと単純明快を心掛けています。その際、必ず本名を書き、自分のメールアドレスとウェブサイトのURL(実際に作品を載せる予定のページのものも)を書き添えています。海外の場合は相手の母国語で問い合わせるのが一番いいのでしょうが、とりあえず英語で問い合わせています(^_^;)。

 私は英語ができない(まぁ、中学生レベルぐらいでしょうか)けれど、頑張って英文メールを書いています。相手から来た返事メールの内容については、誤解のないよう気をつけて(翻訳ソフトや辞書を使ったり、時には夫の助けも借りつつ)解読しています。画像を掲載する目的が「レシピ・チャート・型紙のコピーや転載」「作品を販売するため」ではなく、ただみんなに自分が作ったものを見てもらいたいだけならば、よほど厳しい所でない限り良い返事をもらえると思います。

 でも、ディズニーものだけは許可を得られたという話を聞いたことがありません。ディズニーのパーク内で撮影した写真(キャラが写ってない風景等も)や子供のお絵描き画像の掲載でさえ断られたという話もありますし…(^_^;)。ディズニーものに関しては、きっぱりと諦めた方が良いかもしれません(^_^;)。許可をくれた会社のキットやチャートであったとしても、ディズニーのようなキャラものは著作権が別にされてることもありましたので、キャラものに関しては注意が必要かと思います。



Menu   Home